雷のエネルギー利用は難しい
「雷の発する電気は、なぜ有効利用できないのか?」
多くの方が上記のような疑問を持っているようですが、「東京新聞」では以下のような回答がありました。
雷の電気のもとは、上昇気流により上っていく氷の粒と、重くなって落ちていくあられが接触し、その摩擦で発生した静電気だといわれています。
一回の落雷で起きるエネルギーの量は、電圧が二百万ボルトから二億ボルト、電流が一千アンペアから二十万アンペアだそうです。
瞬間的には非常に大きいのですが、時間が短いため、発生する電力量は、十キロワット時から五百キロワット時で、一軒の家が二日から百日程度で消費する電力量です。
この数字は意外に小さい値で、日本で発生する雷を全部集めても、全国の消費電力の千分の一にしかならないという試算があります。
雷は分散して発生します。日本中のあらゆるところに避雷針を建て、そこから集電することが必要になるので、「雷発電」は現実的ではないとされています。
[平成19年3月12日・東京新聞より一部抜粋]
なるほど。確かに雷って瞬間的には大きな電力を発生させるかもしれませんが、継続的に発生するわけではありませんし、いつどこで発生するか分からないので、雷の電気を利用するにはお金もかかりますので現実的ではないのですね。
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