イオン・マイナスイオンの正体は?


イオンについての説明イオンとは、空気中に含まれる僅かな電気を帯びた物質(原子・分子・分子集団)のことを指します。


もちろん電気と言っても本当に小さなもので、目で見ることもできませんし、肌で感じることもありません。


 原子とは?



物質を小さく砕いて、これ以上小さくならない所まで小さくした状態を原子といいます。


イオンとは、原子が正(+)または負(-)の電気を持った状態になっているもののことをいい、電子を失って正(+)の電荷をもったものを陽イオン、電子を得て負(-)の電荷をもったものを陰イオンといいます。


 電子とは?


原子と電子の関係
原子は原子核と、その原子核の中心をグルグルまわるいくつかの電子とでできています。


原子核は(+)の電気を、電子は(-)の電気を持ち、(+)と(-)がちょうどつりあって良い関係を保っています。


ですので原子は(+)でも(-)でもありません。


 マイナスイオンとは?



しかし、何かのはずみで電子が1個・2個と、とれてしまうことがあります。すると(-)の電気が減って(+)の電気が余ってしまいます。この時できるのが(+)の電気を持つ陽イオンです。


同じように何かのはずみで、原子に電子が1個、2個増えたとき(-)の電気が余ります。このときできるものが(-)の電気を持つ陰イオンなのです。


そして現在日本では、陽イオンのことをプラスイオン、陰イオンのことをマイナスイオンといっています。


 マイナスイオンは日本だけ?



マイナスイオンという呼び方は、おそらく日本だけで使われるようになった特有の呼称ではないかと思います。学術的に正しくは“負イオン”や“陰イオン”と呼ぶようです。


マイナスイオンは体内に取り込まれると、新陳代謝を促進し、心身をリラックスさせるなどの効果があるといわれていますが、科学的にはまったく根拠がないようです。


マイナスイオンブームとなっているのは日本だけで、マイナスイオンは商業用語といってもいいかもしれません。


本来マイナスイオンは「負の空気イオン」や「負の大気イオン」と呼ぶのが正しいと思います。


しかし、現在の日本で世間一般にマイナスイオンという言葉の方が浸透してしまっていますので、当サイト「これで解決!静電気防止・除去・対策法」でもあえてマイナスイオンと呼んでいます。


-注意!!-

中学・高校・大学などで学習するイオンは、水溶液中に存在する荷電粒子であり、同じイオンという名称ですが、マイナスイオンは全く異なった概念ですので注意しましょう。


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