静電気と落雷対策


静電気と雷の関係についての説明

雷、それは巨大な静電気です。



逆にいえば静電気は小さな雷ということになります。


 雷の発生の仕組み



大気中の水や氷の粒などの物質が擦り合い、上昇気流などで空に上がると雲に静電気がたまります(帯電)。


こうして雲の上部はプラスの電気、下部はマイナスの電気を帯び、そして空気の中にたまったマイナスの電気が地上のプラス電気と中和し、地面(アース)に一気に放電する、これが雷の現象です。


この放電するとき空気中の水分の多いところ、すなわち少しでも電気の流れ易い部分を通ろうとするので雷はギザギザに見えるのです。


 雷の電流は何ボルト?



私たちが日常的な動作で起こる静電気の電圧は数千~数万ボルトといわれていますが、雷の電圧はこれらとは比べ物にならない「数億ボルト」の電気が流れるといわれ、時には10億ボルトもの電気が一気に流れるのです。


ちなみに雷がゴロゴロと鳴る理由は、雷(静電気)が放電され"ピカピカ"と光った後に、その雷(静電気)の道となった空気がその熱のために急速に膨脹し、まわりの空気を激しく振動させるからなのです。


 落雷対策



雷による電流は金属を伝わって流れる傾向があるので、丈夫な金属で囲まれている自動車、列車、鉄筋コンクリートの建造物の中は安全といわれています(念のため車のドアの内側などの金属部分には触れないほうが良いでしょう)。

落雷対策についての説明
よく雷が近づいたら、腕時計やネックレス、指輪などの貴金属のものを体から外せといわれていますが、これは大きな間違いです。


金属類を外したからといっても安全ではありません。雷は導電率の違いに関わらず導体であれば近いほうへ落ちるので、人体に何を付けていようと確率は同じです。


ゴルフ場で傘をさしたり、ゴルフクラブを頭の上に上げる事は危険かもしれませんが、手に持っている限り確率は変わりません。


このように雷は近いところへ落ちるので、高い木は落雷の可能性が非常に高いかもしれません。


また高い木の側にいると、木の幹や枝から落雷による高電流が人へ飛び移る恐れがありますので、雷が近づいてきたら高い木からは離れ、建物や自動車の中に避難するようにしましょう。


もし雷が突然近づいてきて、建物内などに非難できないときは、高い木の近くを避け、姿勢を低くすることで落雷の危険性はかなり低くなると思いますよ(雷は近い所=高い場所へ落ちる確率が高いため)。


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