髪の毛と椿油
髪の毛の静電気防止対策に効果的といわれている椿油。
椿油とはその名の通り、椿(つばき)からとった油で、ツバキ科・ツバキ属に属する植物の種皮を除いた種子から得られる油です。
ツバキ属に属する代表的な植物は、ヤブツバキ、トウツバキ、サザンカなどです。
またこの椿油を使用した大手化粧品メーカーが発売したシャンプーが大ヒットしたのも記憶に新しい所です(多くの有名人気女優を起用し、イメージによって大ヒットした気もしますが・・・)。
椿油の特徴 | |
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昔から椿油は貴重な薬用、食用、灯用油として使われ、日本人の生活ととても深く関わっていました。遣唐使の贈り物としても使用されていたといわれており、日本古来の特産品でもあるのです。
江戸時代になると、椿油は女性の黒髪を艶やかに装う化粧品として一躍人気を博し、それ以来、主に頭髪用として有名となりました。
椿油に含まれるオレイン酸が髪をコーティングし、さらさら・艶々・しっとりした髪になり、静電気を防止してくれるのです。
また椿油を使うと髪が太く健康になり、傷んだキューティクルも綺麗に修復してくれるともいわれています。
椿油は「オレイン酸を天然植物油の中で最も多い85%も含んでいるといわれています」。
オレイン酸を多く含んだ油は、酸化しにくく、人の皮脂に最も近いといわれています。
このような特徴から、椿油は白髪予防などのヘアケア用やスキンケア用だけでなく、食用油としても重宝されてきました。
ツゲ櫛や豚毛、猪毛などのブラシに椿油を馴染ませてブラッシングする昔のヘアケアは、髪の毛を艶やかに保つだけでなく、静電気を抑えるにもとても効果的なブラッシング方法だったのですね。
オレイン酸の特徴 | |
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オレイン酸とは、肉の脂身やオリーブ油、ツバキ油などに多く含まれ、悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールは低下させず、酸化されにくい不飽和脂肪酸の一種です。
オレイン酸は不飽和脂肪酸で酸化されにくいため、発ガン原因である過酸化脂質を作りにくいといわれており、調理用の植物油だけでなく、石鹸やシャンプー、保湿クリームなど、さまざまな製品に使用されています。
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