身近な静電気事故は?


静電気事故の具体例についての説明石油タンク爆発事故や、ガソリンタンク爆発、自動車のタイヤ工場での大きな火事など、あれらが静電気が原因で起こった事故(静電気事故)によるものだと聞いたらあなたは信じられますか?


静電気が引き起こすトラブルの中でもっとも恐ろしいのは、やはり火災・爆発事故です。


一般の人にとっては静電気の事故なんてそれほど関係ないと思っているかもしれませんが、身近なところでも静電気事故は発生しているのです。


 私たちの身近で起こった静電気事故



セルフサービスのガソリンスタンドで、給油をするために給油口のキャップを緩めた瞬間、給油口から10cm程の炎が上がった。


給油を行おうとした自動車の運転者に帯電していた静電気が、給油口のキャップを緩めた瞬間にキャップ付近の車体金属部分に放電し、給油口から出たガソリンベーパーに引火したものです。


ガソリンスタンド内の事務室で監視モニターを見ていた従業員が火災の発生に気づき、消火器で初期消火し、119番通報しため大事には至らなかった。


引用:全危協だより


これは静電気による引火事故の一つです。


原因は気化したガソリンが給油口から漏れ、ドライバーが給油口付近の金属等に触れた際に静電気が放電し、引火したためと見られています。


これには給油口のキャップを外した人とノズルを持って給油しようとした人が別人だったという共通点があり、Aさんがキャップを外した後、Bさんが給油しようとしたときに発火したようです。


ドライバーが給油するとすれば、まず車を降りるときにドアなどの鉄板部分に触れながら降りれば静電気は放電されます。


降りるときに放電されなかったり、車の周りを歩いたときに再び帯電した静電気は給油口のキャップを外す前にキャップを覆っている金属製のフタを開けることによって最終的に放電されます。


しかし給油口のキャップを外す人と、ノズルを持って給油する人など、これらの作業を分担してしまうと、静電気による発火事故が発生してしまう可能性が高くなる恐れがあるのです。


 セルフ式のガソリンスタンドでの注意点



最近増えてきたセルフスタンドでは、静電気による火災を防止するため硬質ゴムマット製の「静電気除去シート」を計量機に貼付されています。


このシートに触れると、体に蓄積帯電した静電気を除去することができますので、給油を始める前には必ず触れるようにして下さい。


それでも心配でセルフスタンドでは給油するのが怖い方は一般のガソリンスタンドを利用するようにしましょう。


ガソリンスタンドの従業員は静電気帯電防止タイプのユニホームや靴を着用して、静電気による引火を防止していますので、安心して給油してくれますよ。


また精密機械(パソコンなど)は静電気をとても嫌いますので、自作でパソコンを作成する方は最新の注意をして、静電気防止手袋などを利用するのも1つの手ですね。


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